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<経営をなめてはいないか>

私が先生の事務所を訪問したのは、ちょうど一年前のことです。

私は、事業を始めて5年目なのですが、これまで何度か紆余曲折がありながらも、なんとか3年前からは黒字経営を続けていました。
しかし、ある取引先の倒産により、当てにしていた売掛金の回収が不能になってしまいました。

それをキッカケに一気に資金繰りがタイトになり、そのための打開策を相談しに伺ったのが最初です。

おそらく、訪問したときの私の体からは、負のオーラが漂っていたのだと思います。
すぐに先生はそのことに気づかれ、
「君は、再起しようと本気で思っているのか」と仰いました。
私は即座に「本気です」と答えたのですが、先生は、
「じゃあ、今考えている具体策を言ってみなさい」と言われました。
恥ずかしながら、私はその時、頭が真っ白だったので、何も具体案は用意していませんでした。
「それが本気じゃないということなんだ」と一喝され、続けて仰いました。
「二日時間をあげるので、もう一度打開策を自分なりに検討してからこちらに来なさい。」

私は、早速その足で書店へ立ち寄り、ヒントになりそうな本を5,6冊買い込み、二日間寝ないで読み通しました。

正直、ここまで切羽詰ると、いくら本を読んでも、これだというものはありません。
つくづく、実戦と机上の空論の違いを考えさせられました。
それでも、いくつかの打開策を用意して、先生の事務所を再度訪問したのですが、
その案は、自分でも「理屈は分かるが、じゃあどうすればいいんだ」というレベルのものでした。

そのことを先生に正直にお伝えしたのですが、先生は、
「それが分かればいい。それと同時に、自分がいかにこれまで経営をなめていたかという事が分かればいい。」と、優しく仰いました。

うれしかったのは、その時点で、すでに銀行融資用の事業計画書と資金繰り表を作成してくれていたことです。
「これを持って銀行に行けば、1,000万程度の融資は下りるはずだ。とりあえず今からすぐに行きなさい」と、言ってくれました。

恥ずかしながら、私は、その場で泣き崩れました。
その書類のおかげで、1,500万円の資金調達に成功し、私の会社は持ち直しました。

今は、その返済もあと僅かとなり、会社自体も内部留保できるようになりました。
いくら感謝しても、感謝し足りないというのが、嘘偽りない私の気持ちです。

先日、先生の事務所を訪問したとき、こう言われました。

「人間というものは、負けたり失敗した時には、選択肢は二つしかない。
諦めるか、再度挑戦するかだ。
しかし、勝ったり成功したときは、いくつもの選択肢がある。
君の真価が問われるのはこれからだよ。」

そう言われて、初めて気づかされました。
前回の取引先の倒産は、決して運が悪かったから起こったものではない。
その予兆と対抗策を万全にしていれば、防げたはずの失敗であると。

「先生は、成功の中にこそ失敗の原因がある、と言うことを仰りたいのですね。」
と応えると、笑ってうなづいておられました。

経営者としてはまだまだ半人前の私ですが、これからもずっとこんな私を見守っていただけたらと思っております。
今後ともよろしくお願いします。


株式会社ウイング 代表取締役  中松邦彦 様

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