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<西日本大会での涙>

佐藤先輩には、個人的にかわいがってもらい、よく練習が終わった後、稽古をつけてもらいました。
先輩は軽くやっているつもりでも、その破壊力はハンパじゃなく、一度、背中に肘を落とされ、半身不随になりそうになりましたw
後輩のOが、夏合宿で先輩に顔面を蹴られ、しばらく右半分の顔が動かなくなったときには笑ってしまいましたがw

自分は、先輩が道場で笑っているのを見たことがありません。
普段はあれほど冗談が好きで、みんなを笑わせているのに、いざ練習になると、ほかの先輩が笑っているときでも、絶対に笑顔を見せません。

佐藤先輩は、その頃すでに武道サークルの中では最強とのウワサで有名人でしたので、
後輩の僕としては本当に自慢の先輩でした。
でも、一度だけ先輩の涙を見たことがあります。

先輩の4年の最後の試合となった西日本大会です。
自分たちの空手部の悲願は、西日本大会の優勝でした。
昔の空手部は強くて、2度準優勝していますが、それは何十年も前の話です。
ここしばらくは、これといった戦績は残していませんでした。

その大会で、先輩はベスト4を決める試合まで勝ち続けました。
いつもの反則負けもなく(笑)、順当に駒を進めました。
でも先輩は、この大会前に、右足を負傷していました。
練習中に後輩の顔面を蹴った際に、折れた歯が動脈を切り、少し触っただけでも飛び上がりそうになるほどの重症でした。

それにもかかわらず、あと3回勝てば、悲願の初優勝というところまできたのです。
先輩は、右足にサポーターをつけて出場したのですが、試合の途中で審判に、外すようとがめられ、そこからは素足での試合になりました。
いつもの思い切りのいい攻撃が影を潜め、結果、自分たちの夢はかないませんでした。

先輩は人目をはばかるように泣いてました。
おそらく、試合に負けた悔しさからではなく、足の痛みに負けた自分自身のふがいなさに涙が出たのだと思います。

先輩はいつも、「みんなに自分の存在を必要とされたら、そのときは逃げるな。弱気になった時こそ前に出ろ!」と言っていました。
その言葉通りに行動できなかった自分を許せなかったのだと思います。

でも自分は、佐藤先輩はカッコよかったと思っています。
怪我の事なんか一言も言い訳しないで、あれだけ頑張ったんですから。
事実、あの試合の後で、先輩のことを誉める人はいても、悪く言う人は誰もいませんでした。

すいません。推薦文らしくなくて。
先輩との思い出話になってしまいました。^^;
今後のご活躍を楽しみにしています。押忍!


東京都 栗原真一 様

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